まだ見ぬ君に 61.12.08

気付きのカケラ、と健忘録

星空

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75年前を過去という、ならば40年前はどうだろう
97年前なら違うというのか
見知らぬ国の関わらない戦いは、昨日をもう過去と呼ぶ

経験した昔と、知らない昔が、同じ時を隔て変質していく
心に彫り込まれた昔だけが、変化し続けて今を生きている
関わらない過去は、固定され置物のように時間に埋もれて風化する
時だけで昔を確定できない
深い関わりが作る思いが、幾重に折り畳んだ時間の先に、瞬時に帰れる昔を作る

苦しみと痛みとの心中は、過去ではない今この時の痛み
昔に抱かれ、昔に苦しむ
誰のものでもない自分だけの大切な痛みを、ただ一人で抱きしめて心が泣く
癒さず、ただ曖昧にさせる時間に、すがり付くしかないときもある
でも生きる。変えたいとものがある限り、昔が生きている限り